食洗機の分岐水栓とは? 蛇口の品番で選ぶ方法と付け方

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卓上の食洗機を買おうとしたら、「分岐水栓が別に必要です」と書かれていて手が止まった。そんな人は多いです。分岐水栓は、今ある蛇口から食洗機へ水を送るための部品で、蛇口の品番が分かれば合うものを探せます。食洗機の分岐水栓とは何か、どう選んで、どう付けるのかを順番に紹介します。

■食洗機の分岐水栓とは蛇口の途中で水を分ける部品

分岐水栓は、キッチンの蛇口と給水管のあいだに付けて、水の通り道を2つに分ける部品です。ふだんどおり蛇口から水を出しながら、もう1本の道から食洗機へ自動で給水できるようになります。

大事なのは、分岐水栓は食洗機の箱に入っていないことです。蛇口の形やメーカーごとに合う品番が違うので、食洗機とは別に、自分の蛇口に合うものを買う必要があります。

分岐水栓式とタンク式とビルトイン式の食洗機の違い

食洗機には、水の入れ方で3つのタイプがあります。分岐水栓が必要なのは「分岐水栓式」だけです。

タイプ 水の入れ方 分岐水栓 向いている人
分岐水栓式(卓上) 蛇口から自動で給水 必要 毎日使う人、水を運ぶのが面倒な人
タンク式(卓上) 毎回本体のタンクに水を入れる 不要 蛇口に分岐水栓が付かない人
ビルトイン式 シンク下の給水管につなぐ 不要(工事が必要) 持ち家でキッチンに組み込みたい人

パナソニックの卓上食洗機のように、分岐水栓式とタンク式の両方を出しているメーカーもあります。買う前に、どちらのタイプかを商品ページで確かめておきましょう。

分岐水栓は組み合わせ型と内蔵型の2つ

分岐水栓には、今の蛇口のあいだにはさんで付ける「組み合わせ型」と、蛇口そのものに分岐が入っている「内蔵型」があります。卓上食洗機のために後から付けるのは、ほとんどが組み合わせ型です。

組み合わせ型は、はさんだ分だけ蛇口の位置が高くなります。高さは約4cm、商品によっては約9cm上がるので、蛇口の上に吊り戸棚がある家は、レバーが棚に当たらないか先に測っておくと安心です。内蔵型は蛇口ごと交換する形になり、高さはふつうの蛇口と変わりません。

■分岐水栓は蛇口のメーカーと品番で選ぶ

 

合う分岐水栓を探すには、今付いている蛇口の「メーカー名」と「品番」の2つが必要です。この2つが分かれば、メーカーの適合検索で使える分岐水栓の品番がすぐに出ます。

蛇口の品番は根元のラベルで確かめる

品番は、蛇口の根元やシンク下の配管に貼られたラベルに書かれていることが多いです。ラベルがはがれていたり、文字が消えていたりする場合は、キッチンの取扱説明書や保証書を見てみてください。

ここでよくある間違いが、蛇口に刻まれた「JWWA」の文字を品番だと思ってしまうことです。JWWAは日本水道協会の認証マークで、品番ではありません。どうしても分からないときは、蛇口の全体と根元の写真を撮って、メーカーに問い合わせると答えてもらえます。

品番が分かったら分岐水栓の適合検索に入れる

パナソニックの「分岐水栓ガイド」では、蛇口の品番を入れると合う分岐水栓が分かります。例えば、TOTOのTK231という蛇口ならCB-SS6が合う、という形で出てきます。英数字と記号は半角で入れてください。

気をつけたいのは、品番の末尾が1文字違うだけで、まったく別の結果が出ることです。同じ品番でも、作られた時期によって合う分岐水栓が変わる蛇口もあります。検索結果に出る「ご注意」の欄は、必ず最後まで読んでおきましょう。

蛇口の形で分岐水栓の品番が変わる

パナソニックの分岐水栓ガイドでは、蛇口の形ごとに次の品番が案内されています。

蛇口の形 合う分岐水栓 補足
壁から出ている水だけの蛇口 CB-E7 壁出しの単水栓
壁から出ているお湯と水の蛇口 CB-S268A6 口径28mmは変換が必要
台の上の水だけの蛇口 CB-F6 デッキの単水栓
台の上のシングルレバー 品番ごとに違う 必ず品番で検索する

今のキッチンでいちばん多いのは、台の上にあるシングルレバーの蛇口です。このタイプは形が似ていても合う分岐水栓が変わるので、見た目だけで選ばずに品番で検索しましょう。

■食洗機の分岐水栓を自分で付けるときの流れ

パナソニック 分岐水栓 CB-E7

分岐水栓は、蛇口を一度分解して、あいだにはさんでから組み立て直す形で付けます。流れは6つで、水を止めるところと、最後に水もれを確かめるところを飛ばさなければ、自分でも付けられます。

  1. シンク下の止水栓を閉める。止水栓が無い場合は、家の水道の元栓を閉める
  2. 分岐水栓の説明書どおりに蛇口を分解する
  3. 分岐水栓を取り付ける
  4. 蛇口を組み立て直す
  5. 分岐水栓に食洗機の給水ホースをつなぐ
  6. 止水栓を開けて、つなぎ目から水がもれていないか確かめる

取り付けの方法は、分岐水栓の品番ごとにメーカーの取付マニュアルに載っています。作業を始める前に一度目を通しておくと、途中で手が止まりません。

ナットの締め方がゆるいと、使っているうちに水がもれてきます。古いパッキンにひびや変色があれば、新しいものに替えてください。水あかで部品が固まっているときに無理に回すと、蛇口が壊れることがあります。

パナソニックは、分岐水栓の取り付けを販売店か施工業者に頼むよう案内しています。TOTOの一部の蛇口のように、メーカー専用の工具がないと外せないものもあります。分解してみて不安を感じたら、そこで止めて業者に頼むほうが早いです。

■賃貸で分岐水栓を付けるなら管理会社に先に確認

分岐水栓は、シンクに穴をあけるような工事がいらないので、賃貸でも付けられることが多いです。ただし蛇口は建物の設備なので、付ける前に管理会社か大家さんに確認しておきましょう。禁止されているのに勝手に付けると、契約違反になるおそれがあります。

許可をもらうときは、退去のときに元に戻すことが条件になる場合がほとんどです。外した部品はなくさないように、袋にまとめて保管しておくと後がラクです。分岐水栓は逆の流れで外せるので、引っ越しのときに外して、新しい家で品番が合えばまた使えます。

食洗機を買い替えるときも、今の分岐水栓はそのまま使えます。分岐水栓は蛇口に合わせて選ぶ部品なので、蛇口が変わらなければ買い直す必要はありません。

■分岐水栓が付かない蛇口なら食洗機の選び方を変える

パナソニック 分岐水栓 CB-F6

蛇口の形や古さによっては、合う分岐水栓が無いこともあります。シャワーホースが伸びる蛇口、浄水器が一体になった蛇口、海外製の蛇口などは付けられない場合が多いです。そのときは、次の3つのどれかで食洗機を使えるようにできます。

分岐水栓に対応した蛇口に交換する

蛇口そのものを、分岐水栓が付けられるものか、分岐が入った内蔵型に替える方法です。蛇口が古くなっているなら、交換と一緒に済ませるのがおすすめです。賃貸の場合は、管理会社への相談が必要です。

分岐水栓のいらないタンク式の食洗機にする

いちばん簡単なのは、タンク式の食洗機を選ぶことです。工事も分岐水栓もいりません。そのかわり、使うたびに本体のタンクへ水を入れる手間がかかります。1日1回くらいの使い方なら、それほど気にならないという声が多いです。

シンク下の止水栓から給水する

シンク下に止水栓がある場合は、そこから食洗機に水を引く方法もあります。パナソニックの給水コンセント(CB-HA7)は、シンク下で給水できる蛇口に限って使えます。カウンターに穴をあける工事が必要で、人工大理石やホーローなど、穴をあけられない素材もあります。この方法は業者に頼むのが前提です。

■分岐水栓を付けたあとはお湯の温度とコックの開け閉めに気をつける

分岐水栓を付けたあとに困りやすいのが、お湯と水のどちらにつなぐかと、毎日の開け閉めです。お湯につなぐなら給湯器の温度を食洗機の上限以下にして、使わない日が続くときは分岐水栓のコックを閉めておきましょう。

パナソニックの卓上食洗機は、水とお湯のどちらにもつなげます。お湯でつなぐと洗い始めの温度が上がるので、冬場でも油汚れが落ちやすくなります。食洗機ごとに使えるお湯の温度の上限が決まっていて、60℃以下としている機種が多いです。給湯器の設定がそれより高いと故障の原因になるので、食洗機の取扱説明書で上限を確かめてください。

分岐水栓には、食洗機側への水を開け閉めするコックが付いています。旅行などで何日も使わないときは、コックを閉めておくとホースのつなぎ目からの水もれを防げます。一部の蛇口では、食洗機が動いている最中に蛇口や浄水器を長く使うと、給水不良のエラーが出ることもあります。エラーが出たら、運転中は蛇口を使う時間を短くしてみてください。

■食洗機の分岐水栓は蛇口の品番を調べるところから

分岐水栓選びで最初にやることは、蛇口の根元にあるラベルで、メーカー名と品番を確かめることです。品番が分かれば、合う分岐水栓を探して、自分で付けるか業者に頼むかを決められます。

  • 蛇口の根元のラベルでメーカー名と品番を確かめる
  • メーカーの適合検索で分岐水栓の品番を調べる
  • 賃貸なら管理会社か大家さんに確認する
  • 蛇口の上に棚があるなら高さを測っておく
  • 合う分岐水栓が無ければタンク式の食洗機にする

まずは蛇口の写真を1枚撮っておくだけでも、分岐水栓探しはかなり進みます。品番が読めなければ、その写真をメーカーに送って聞いてみましょう。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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