空気清浄機をつけているのに、くしゃみが減らない。棚の上のホコリも前と変わらない。そんなときは、本体の性能より先に置き場所を疑ってみてください。空気清浄機は、吸い込む空気の通り道がふさがると、同じ機種でも部屋の空気をきれいにするのに時間がかかります。置き場所の決め方と、置き場所を直しても効果がないときに見るところを順番に紹介します。
空気清浄機が効果ないと感じる原因はまず置き場所
効果がないと感じる空気清浄機は、壁や家具にくっつけて置かれていることが多いです。
空気清浄機は、吸い込み口から部屋の空気を吸い、フィルターを通してから吹き出し口に戻します。吸い込み口が壁やカーテンでふさがると、吸える空気の量が減ります。吹き出した空気がすぐ壁に当たると、部屋の奥まで空気が回りません。
部屋の隅や、家具と家具のすき間も同じです。本体のまわりの空気だけがきれいになり、離れた場所の花粉やホコリはそのまま残ります。
空気清浄機の置き場所は壁から30cm離して部屋の中ほど
置き場所の基本は、吸い込み口と吹き出し口のまわりをあけて、空気が流れる場所に置くことです。
空気清浄機の左右と上は約30cm 後ろは約1cmあける
メーカーの案内では、一般的な目安として、本体の左右と上は約30cm以上、後ろは約1cm以上離すと案内されています。ただし、必要なすき間は機種ごとに違います。前から吸い込むタイプは前を40cmあける機種もあるので、取扱説明書の「設置のしかた」を一度見ておきましょう。
部屋の隅と家具のすき間には空気清浄機を置かない
ワンルームやリビングなら、部屋の中ほどに近い場所がおすすめです。中央に置くと通るのにじゃまになる場合は、人がよく通る場所の近くの壁ぎわでも大丈夫です。人が動くと空気も動くので、花粉やホコリが本体まで運ばれやすくなります。
花粉やホコリが気になるなら空気清浄機は床に置く
花粉やハウスダストは、時間がたつと床の近くに落ちてきます。床に置いて、吸い込み口が低い位置に来るようにすると、落ちる前の花粉やホコリを吸いやすいです。
反対に、タバコの煙は上にのぼります。タバコのにおいを取りたいなら、少し高い台の上に置くのも1つのやり方です。その場合は、倒れたり落ちたりしない台を選んでください。
部屋ごとの空気清浄機の置き場所
リビングはエアコンの風を使える場所、寝室は足元、玄関は靴箱の近くが置き場所の目安です。
リビングは暖房ならエアコンの向かい側 冷房ならエアコンの下
エアコンと一緒に使うと、エアコンの風で部屋の空気が回るので、空気清浄機が汚れを集めやすくなります。暖房のときはエアコンの向かい側、冷房のときはエアコンの下に置くのが基本です。
冷房のときも、エアコンの真下は避けてください。エアコンから水がもれたときに、空気清浄機にかかるおそれがあります。エアコンの風が本体に直接当たる場所も、変色や変形の原因になります。
寝室の空気清浄機は足元に置いて寝る1時間前からつける
寝室では、枕元より足元に置くのがおすすめです。風が顔に当たらず、運転の音も気になりにくくなります。
寝る1時間くらい前に運転を始めておくと、布団に入るころには部屋の空気がきれいになっています。夜は音の静かな運転モードに切り替えておくと、眠りのじゃまになりません。
玄関に置くと花粉を部屋に持ち込む前に吸える
花粉の時期は、玄関に置くのも効果的です。服やカバンについた花粉は、玄関で落ちることが多いです。靴箱の近くに置いておくと、リビングに入る前に吸えます。
空気清浄機を置かないほうがいい場所
直射日光が当たる場所、水がかかる場所、キッチンのそば、加湿器のすぐ横には置かないでください。
| 置かない場所 | 置かないほうがいい理由 |
|---|---|
| 直射日光が当たる窓ぎわ | 本体の変色や変形の原因になる。結露で水がつくこともある |
| エアコンの風が直接当たる場所 | 本体の変色や変形の原因になる。センサーも正しく働きにくい |
| 浴室や洗面所など水がかかる場所 | 漏電や感電のおそれがある |
| キッチンのコンロのそば | 油の煙を吸ってフィルターがすぐ汚れる |
| テレビやラジオのすぐ横 | 映像や音が乱れることがある。1m以上離すのが目安 |
| 加湿器や除湿機のすぐ横 | 加湿器の水分を吸うとフィルターにカビが生えやすい |
加湿器と一緒に使うときは、30cm以上離して、吹き出し口がお互いに向き合わないように置きましょう。ストーブやファンヒーターも、熱で本体が傷むので距離をとってください。
置き場所を直しても空気清浄機の効果がないときに見る3つ
置き場所を直しても変わらないときは、部屋の広さと適用床面積、フィルターの汚れ、運転のしかたの3つを見てください。
部屋の広さが空気清浄機の適用床面積に合っているか
本体やカタログに書かれている「適用床面積」は、決まった量の汚れを30分できれいにできる部屋の広さの目安です。8畳までの機種を16畳のリビングで使うと、きれいになるまでに倍近い時間がかかります。
花粉対策で早くきれいにしたいなら、部屋の広さより大きな適用床面積の機種のほうが向いています。今の機種が小さいときは、まず寝室など小さい部屋に移すと効果を感じやすくなります。
空気清浄機のフィルターにホコリがたまっていないか
本体のいちばん外側にあるプレフィルターは、ホコリがたまると空気を吸いにくくなります。多くの機種は、2週間に1回くらい掃除機でホコリを吸うように案内されています。ペットがいる家や、タバコを吸う家はもっと早く汚れます。
集じんフィルターや脱臭フィルターの交換の目安は、機種ごとに違います。取扱説明書で交換の時期を確かめておきましょう。
弱運転のままや窓を開けたまま使っていないか
音が気になって、ずっと弱運転にしている人は多いです。弱運転は風の量が少ないので、汚れを吸う力も小さくなります。ふだんは自動運転にして、帰宅したときや掃除のあとは強運転にすると、早く空気がきれいになります。
窓やドアを開けたままだと、外から花粉やホコリが入り続けます。換気のあとは窓を閉めて、空気清浄機をつけたままにしておくのがおすすめです。
空気清浄機の置き場所が合っているかはホコリのランプで確かめる
ホコリやニオイのセンサーがある機種なら、ランプの色が戻るまでの時間で置き場所を比べられます。
置き場所を変えても、効果があったのか分かりにくいですよね。センサーのランプを使うと、数字ではなくても違いが見えます。
- ふとんをたたんだあとや掃除機をかけたあとなど、ホコリが舞う時間に自動運転でつける
- ホコリのランプがきれいな色に戻るまでの時間を、スマホのストップウォッチで計る
- 次の日に置き場所を変えて、同じ時間に同じことをして時間を比べる
戻るまでの時間が短い置き場所が、その部屋で空気がよく回る場所です。2〜3か所試して、いちばん早かった場所に置きましょう。センサーのない機種なら、1週間後に棚の上のホコリのたまり方を比べるのでも違いが分かります。
空気清浄機のまわりを30cmあけることから始める
すぐにできるのは、空気清浄機を壁や家具から30cm離して、吸い込み口の前の物をどけることです。
それだけでも、本体が吸える空気の量は変わります。そのうえで、リビングなら空気が流れる場所、寝室なら足元、花粉の時期は玄関と、部屋に合わせて置き場所を決めてください。
置き場所を直しても効果を感じないときは、適用床面積とフィルターの汚れと運転モードを見直しましょう。ランプの戻る時間を比べれば、自分の部屋でいちばんいい置き場所が見つかります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。





