冷凍ご飯とお弁当を温めるだけなのに、ターンテーブルの皿を毎回洗うのは面倒です。山善の PRW-F180 は、庫内の底が平らなフラットタイプの単機能電子レンジ。しばらく使ってみて分かった良いところと気になるところを、仕様とあわせて紹介します。
山善 PRW-F180はどんな電子レンジか
PRW-F180は、温めと解凍だけにしぼった18Lのフラット庫内の単機能電子レンジです。オーブンやグリルは付いていません。そのぶん操作が少なく、本体も軽めです。
主な仕様は次のとおりです。
- 庫内容量 18L(フラットテーブル)
- 庫内寸法 幅27.3cm 高さ18.1cm 奥行32.5cm
- 本体サイズ 幅45.8cm 高さ28.1cm 奥行34.9cm
- 重さ 11.9kg
- 最大出力 60Hzで650W 50Hzで500W
- 出力の切り替え 650W(60Hzのみ)と500Wと200W
- 周波数 ヘルツフリー(50Hzと60Hzの両方で使える)
- オートメニュー 4種類(あたため 飲み物 お弁当 お酒)と解凍
- 操作 ボタン式(時間は10秒単位で設定)
- 扉 横開き
- そのほか 消音モード チャイルドロック 待機時消費電力ゼロ
- 電源コード 約1.5m
色はブラックです。キッチンの家電を黒でそろえている家なら、並べても浮きません。
PRW-F180を使って良かったところ
いちばん良かったのは、庫内を拭くだけで掃除が終わることです。ほかにも、夜の消音と自動あたためは毎日のように使っています。
フラット庫内は拭くだけで掃除が終わる
カレーやスープが少し吹きこぼれても、底が平らなので、ぬらしたふきんでひと拭きすれば終わります。前に使っていたターンテーブル式は、皿を取り出して流しで洗い、乾かしてから戻していました。その手間がなくなったのが、使ってみていちばん大きな違いでした。
回転皿がないので、横長のお弁当も向きを気にせず入れられます。コンビニ弁当をそのまま入れても、庫内の壁に当たりませんでした。
自動あたためでご飯がしっかり熱くなる
「あたため」ボタンを押すと、重さを見て時間を決めてくれます。冷蔵庫に入れておいたご飯やおかずは、ほとんどの場合これだけで熱々になりました。
時間を自分で決めなくていいのは、思っていたより便利です。家族が使うときも「あたためを押してスタート」とだけ伝えれば済みます。
山善の電子レンジは夜中でも音を消して使える
取り消しボタンを3秒押すと、消音モードに切り替わります。温め終わりのピーという音が鳴らなくなるので、夜遅くや早朝に家族を起こしません。
一人暮らしでも、ワンルームで寝ている人がいる時間に使うなら、この消音モードはかなり助かります。一度設定すればそのままなので、毎回切り替える必要もありません。
18Lあれば一人暮らしから二人暮らしまで困らない
庫内の奥行は32.5cmあり、大きめのお弁当やどんぶりも入ります。二人分のおかずを1皿ずつ順番に温めるなら、容量で困ることはありませんでした。
山善 PRW-F180で気になったところ
気になったのは、扉が固いことと、東日本だと最大500Wになることです。どちらも使い方で慣れる部分ですが、買う前に知っておくと安心です。
横開きの扉は開けるのに力がいる
扉はしっかり閉まる作りで、そのぶん開けるときに力がいります。片手で引くと本体ごと少し動くことがありました。最初は反対の手で本体を押さえて開けていましたが、今は扉の端を持って一気に引くと、本体は動かなくなりました。
本体が軽いラックの上に置くと、扉を開けるたびに揺れが気になるかもしれません。しっかりした台の上に置くのがおすすめです。
東日本ではPRW-F180の最大出力は500W
ヘルツフリーで全国どこでも使えますが、50Hzの東日本では最大500Wまでしか出ません。60Hzの西日本なら650Wが使えます。
冷凍食品の袋に「600W 3分」と書いてあるときは、500Wなら3分30秒くらいを目安にしています。少し長めに設定すれば問題はありませんが、温めの速さを重視する人には物足りないかもしれません。
出力と時間はすべてボタンで設定する
ダイヤルが無く、出力も時間もボタンで入れます。時間は10秒ずつ足していくので、2分30秒にするにはボタンを何回か押す必要があります。
正直、最初の数日は「ダイヤルのほうが早いのでは」と思いました。ただ、ふだんは自動あたためで済むので、手で時間を入れるのは冷凍食品のときくらいです。
自動解凍は端に火が通りやすい
ひき肉や薄切り肉を自動解凍すると、端のほうが少し白くなることがあります。完全に溶かすより、半解凍で止めて冷蔵庫で残りを戻すほうが、仕上がりはきれいでした。
PRW-F180を置く前に確かめたいこと
置き場所は、本体の幅45.8cmと奥行34.9cmに、放熱のすき間を足して測っておきましょう。電子レンジは使っている間に本体が熱を持つので、上と左右にすき間が必要です。すき間の寸法は取扱説明書で確かめてください。
電源は、電気ケトルやトースターと別のコンセントにつなぐのがおすすめです。PRW-F180の消費電力は60Hzで1300Wあり、同じコンセントで同時に使うとブレーカーが落ちやすくなります。
山善 PRW-F180が向いている人と向いていない人
温めと解凍だけできればよく、掃除の手間を減らしたい人に向いている電子レンジです。反対に、温める速さやオーブン機能がほしい人には合いません。
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| ターンテーブルの皿を洗うのが面倒な人 | 東日本で冷凍食品をすぐ温めたい人 |
| 夜や早朝に音を鳴らさず使いたい人 | ダイヤルで時間を回したい人 |
| 一人暮らしや二人暮らしで温めが中心の人 | トーストやグラタンも作りたい人 |
| 小さな子どもがいてチャイルドロックがほしい人 | 軽いラックに置くしかない人 |
東日本に住んでいて温めの速さを重視するなら、900Wが出る単機能レンジのほうが待ち時間は短くなります。そこが気にならなければ、PRW-F180は掃除のラクさで選んで満足できる1台です。
PRW-F180は掃除をラクにしたい人の単機能レンジ
山善 PRW-F180は、拭くだけで掃除が終わるフラット庫内と、夜に使える消音モードが便利な単機能電子レンジです。扉の固さと、東日本で500Wまでという点は気になりますが、毎日の温めには困りませんでした。
自動あたためでほとんどのご飯やおかずが温まるので、ボタン操作の多さも、慣れるとあまり気になりません。温めと解凍だけで十分な人は、候補に入れてみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。





