古い冷蔵庫を手放したいのに、粗大ごみの日に出せないと知って困っていませんか。冷蔵庫は家電リサイクル法の対象なので、処分にはリサイクル料金がかかります。ただ、頼む先によって合計の費用は数千円変わります。冷蔵庫の処分方法ごとの費用と、手間の少ない順番を紹介します。
冷蔵庫の処分費用はリサイクル料金と運搬料金の合計
冷蔵庫の処分費用は、リサイクル料金と収集運搬料金を足した5,000〜8,000円ほどが目安です。
リサイクル料金はメーカーと大きさで決まり、収集運搬料金は頼む店や業者で決まります。
リサイクル料金は、冷蔵庫の容量が170L以下か171L以上かで分かれます。主要な国内メーカーの金額は次のとおりです。
| 冷蔵庫の大きさ | 容量の区分 | リサイクル料金(税込) |
|---|---|---|
| 小(1〜2ドアの一人暮らし用が多い) | 170L以下 | 3,740円 |
| 大(3ドア以上の家族用が多い) | 171L以上 | 4,730円 |
この金額は、パナソニック、日立、シャープ、三菱電機、東芝などの料金です。
アクアやハイアールは少し高く、ヤマダ電機のオリジナル商品はさらに高い金額になっています。
収集運搬料金は、買い替えのときに店へ頼むと550〜3,300円ほどです。
冷蔵庫だけを引き取りに来てもらう場合は、出張費が足されて高くなる店もあります。
冷蔵庫を処分する方法は6つ 費用と手間で選ぶ
いちばん手間が少ないのは買い替え時の引き取り、いちばん費用が安いのは指定引取場所への持ち込みです。
6つの方法を、費用と手間で並べると次のようになります。
| 冷蔵庫の処分方法 | 費用の目安 | 運び出し |
|---|---|---|
| 買い替え時に販売店へ頼む | 5,000〜7,000円ほど | 店がやる |
| 買った店に引き取りだけ頼む | 5,000〜8,000円ほど | 店がやる |
| 指定引取場所へ持ち込む | 3,740円か4,730円 | 自分でやる |
| 自治体に聞いて回収を頼む | 5,000〜10,000円ほど | 頼む先による |
| リサイクルショップに売る | 0円(値段が付くことも) | 店がやる |
| フリマアプリや知人に譲る | 0円(送料は別) | 自分で手配 |
冷蔵庫を買い替えるなら販売店の引き取りがラク
新しい冷蔵庫を買うときに、古い冷蔵庫の引き取りも一緒に頼む方法です。
新しい冷蔵庫を置く日に、そのまま古いほうを運び出してもらえます。ネットで買うときも、注文画面で引き取りにチェックを入れるだけの店が多いです。
買い替えないなら冷蔵庫を買った店に頼む
家電リサイクル法では、店は自分で売った家電の引き取りを頼まれたら応じることになっています。
購入した店が分かるなら、まずそこに電話してみてください。ただ、買い替えのときより収集運搬料金が高めになることがあります。
買った店が分からないときは自治体に聞く
引っ越しで買った店が遠い、店がもうない、という場合は自治体の窓口に聞きます。
引き取ってくれる店や回収の受付先を案内してもらえます。案内の内容は市区町村で違うので、お住まいの自治体のページを見てください。
製造から5〜10年以内ならリサイクルショップで売れる
まだ使える冷蔵庫は、リサイクルショップに買い取ってもらう方法もあります。
売るのはリサイクルではなく「リユース」になるので、リサイクル料金も運搬料金もかかりません。製造から5〜10年以内が買い取りの目安で、それより古いと断られることが多いです。
フリマアプリや知人に譲るなら送料に気をつける
知人に譲るなら費用は0円です。フリマアプリでも売れますが、大きな冷蔵庫は送料が1〜2万円になることがあります。
売れた値段より送料のほうが高くなることもあるので、出品前に送料を調べておきましょう。
指定引取場所へ持ち込めば冷蔵庫の運搬料金は0円
自分で運べるなら、指定引取場所へ持ち込むとリサイクル料金だけで冷蔵庫を処分できます。
収集運搬料金がかからないので、6つの方法の中でいちばん安くなります。
持ち込むときは、次の順番で進めます。
- 冷蔵庫のメーカー名と容量をメモする
- 郵便局で家電リサイクル券をもらい、必要なことを書く
- 郵便局の窓口かATMでリサイクル料金を払う
- 近くの指定引取場所を調べて、休みの日を確かめる
- 家電リサイクル券と冷蔵庫を持って、指定引取場所へ運ぶ
指定引取場所は、土日や祝日が休みのところもあります。持ち込む前に電話で確かめておくと安心です。
冷蔵庫の処分前日までに水抜きと霜取りをする
冷蔵庫を引き取ってもらう前日までに、中を空にして電源プラグを抜いておきましょう。
食品が残っていると、引き取りを断られることがあります。
- 2〜3日前から食品を減らし、前日までに中を空にする
- 製氷機の氷と、給水タンクの水を捨てる
- 前日に電源プラグを抜いて、霜を溶かす
- 本体の下にある蒸発皿にたまった水を捨てる
- 中と外を拭いて、棚やドアポケットをテープで止める
蒸発皿の場所や水の抜き方は機種で違います。取扱説明書で確かめてから作業してください。
運ぶときは、冷蔵庫を立てたままにします。長い時間横に寝かせると、故障の原因になることがあります。買い取りに出す予定なら、ここで壊すと値段が付かなくなるので気をつけましょう。
無料回収をうたう業者に冷蔵庫を渡さない
「無料で回収します」と町を回るトラックや、チラシの業者に冷蔵庫を渡すのはやめておきましょう。
経済産業省も、無許可で家電を回収する業者に注意するよう呼びかけています。
よくあるのは、積み込んだあとに「運搬料」「作業料」として高い料金を言われるケースです。
回収された冷蔵庫が正しくリサイクルされず、不法投棄されることもあります。
不用品回収業者に頼むなら、一般廃棄物の収集運搬の許可があるかを確かめてください。
許可の有無は自治体のホームページで公開されていることが多いです。料金は最低でも3社に見積もりを取って比べると安心です。
冷蔵庫の家電リサイクル券は控えを捨てずに取っておく
処分したあとも、家電リサイクル券の控えは捨てずに取っておきましょう。
控えに書かれた13桁の「お問合せ管理票番号」で、冷蔵庫がメーカーにきちんと届いたかを確かめられます。
確かめる先は家電リサイクル券センターのホームページか、フリーダイヤルです。
店に引き取りを頼んだ場合も、同じように番号で確かめられます。
番号で確かめられるのは、リサイクル料金を払って正しく処分された冷蔵庫だけです。
業者に「リサイクル券はいらない」と言われたときは、その冷蔵庫がどこへ行くのかを必ず聞いてください。
冷蔵庫の処分方法は買い替えるかどうかで決める
買い替えるなら販売店の引き取り、処分だけなら買った店か自治体、まだ新しいならリサイクルショップから考えるのがおすすめです。
- 新しい冷蔵庫を買う人は、販売店の引き取りがいちばんラク
- 製造から5〜10年以内の人は、先にリサイクルショップの査定を受ける
- 小さい冷蔵庫で車がある人は、指定引取場所への持ち込みがいちばん安い
- 買った店が分からない人は、自治体の案内ページを見る
どの方法でも、まずは冷蔵庫の扉の内側で容量とメーカーを確かめるところから始めましょう。リサイクル料金の区分が分かると、どこに頼んでも見積もりの話が早く進みます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。





