ドラム式洗濯機で乾燥まで回したら、表示より1時間以上たっても終わらない。そんなときに気になるのが、ふつうはどれくらいで終わるのかという目安です。ドラム式洗濯機の乾燥時間は、洗濯から乾燥までで2〜3時間ほどが多く、乾燥方式やモードで1時間以上変わります。ここでは方式ごとの目安と、時間が延びる原因、短くするためにやることを順番に紹介します。
ドラム式洗濯機の乾燥時間の目安は洗濯から2〜3時間
ドラム式洗濯機の乾燥時間は、洗濯から乾燥まで通しで2〜3時間がひとつの目安です。ただ、これは乾燥容量いっぱいまで入れたときの数字です。量が少なければ短くなり、厚手のものが多ければ長くなります。
メーカーの仕様表には「標準使用時間」として、洗濯から乾燥までの時間が載っています。自分の機種の目安を知りたいときは、取扱説明書かメーカーの仕様ページを見てください。
ヒートポンプ式は洗濯から乾燥まで約1時間40分から
ヒートポンプ式は、エアコンと同じ仕組みで空気を温めて乾かします。低めの温度で乾かすので衣類が縮みにくく、使う電気も少なめです。パナソニックの洗濯12kg、乾燥6kgの機種では、洗濯から乾燥まで標準モードで約98分です。
ヒーター式は洗濯から乾燥まで約4時間かかる機種も
ヒーター式は、ヒーターで温めた風を当てて乾かします。本体価格は安めですが、乾燥にかかる時間と電気は多めです。アイリスオーヤマの洗濯8kg、乾燥5kgのヒーター式では、洗濯から乾燥まで約236分かかります。
| 乾燥方式 | 機種の例 | 洗濯から乾燥までの時間 | 消費電力量 |
|---|---|---|---|
| ヒートポンプ式(標準モード) | パナソニック 洗濯12kg 乾燥6kg | 約98分 | 約800Wh |
| ヒートポンプ式(省エネ乾燥モード) | パナソニック 洗濯12kg 乾燥6kg | 約165分 | 約620Wh |
| ヒーター式 | アイリスオーヤマ 洗濯8kg 乾燥5kg | 約236分 | 約2060Wh |
同じ乾燥6kgでも、機種によって洗濯から乾燥までの時間は1時間以上違います。今使っている洗濯機がどちらの方式かを、まず確かめておきましょう。
ドラム式洗濯機の乾燥時間が表示より延びるのは故障とは限らない
乾燥中に残り時間が増えたり、残り10分から進まなくなったりするのは、多くの場合は故障ではありません。ドラム式洗濯機は、センサーで洗濯物の乾き具合を見ながら運転しています。まだ湿っていると判断すると、乾燥の時間を自動で延ばします。
表示が「時間見直し中」に変わって、そこから1時間以上延びることもあります。乾き具合によっては、全体で7〜8時間続く場合があると案内しているメーカーもあります。
ただし、毎回のように表示より1時間以上延びるなら、どこかに原因があります。次の章で順番に確かめてみてください。
ドラム式洗濯機の乾燥時間が長くなる原因は6つ
乾燥時間が長くなる原因でいちばん多いのは、乾燥フィルターのホコリ詰まりです。そのほかの原因も、ほとんどは自分で確かめられます。
乾燥フィルターにホコリがたまっている
乾燥フィルターは、衣類から出たホコリを集める部品です。ここが詰まると温かい風が通りにくくなり、乾くまでに時間がかかります。表面だけでなく、フィルターの奥や差し込み口にもホコリがたまります。
排水フィルターが詰まって水が残っている
排水フィルターが詰まると、脱水で出た水がうまく流れません。洗濯物に水が残ったまま乾燥に入るので、乾くのが遅くなります。
乾燥容量より多く入れている
ドラム式洗濯機の乾燥容量は、洗濯容量の半分くらいの機種が多いです。洗濯12kgなら乾燥は6kgほどです。洗濯と同じ量のまま乾燥まで回すと、風が回らずに時間が延びます。
給水栓が閉まっている
水を使って湿気を取る方式の機種では、乾燥中も水が必要です。給水栓を閉めたまま乾燥だけを回すと、湿気がうまく取れずに乾きにくくなります。
洗濯機の置き場所が暑すぎるか寒すぎる
室温が5℃以下か30℃以上だと、乾燥の効率が落ちると取扱説明書に書いているメーカーがあります。夏の閉め切った洗面所では、本体から出た熱がこもって乾燥が4時間ほどかかった例もあります。冬の寒い洗面所でも、空気を温めるのに時間がかかります。
本体のまわりがふさがっている
洗濯機の上や横に物を置くと、熱や湿気が逃げにくくなります。乾燥フィルターの上に物を置いて吸気口をふさいでしまうのも、時間が延びる原因です。
ドラム式洗濯機の乾燥時間を短くするためにやること
乾燥時間を短くしたいなら、まず毎回の乾燥フィルター掃除と、入れる量を減らすことから始めましょう。次の順番で見直すと、原因を1つずつつぶせます。
- 乾燥フィルターのホコリを取る。乾燥を回すたびにやるのがおすすめです
- フィルターの差し込み口の奥にたまったホコリも取る
- 排水フィルターを外してゴミを取る(先に脱水をして水を抜いておく)
- 洗濯物の量を乾燥容量の7〜8割までにする
- バスタオルやジーンズなどの厚手のものは、別の回に分けて乾燥する
- 洗濯ネットに入れたままの衣類はネットから出す
- 給水栓が開いているかを確かめる
- 洗面所の扉を少し開けるか、サーキュレーターで風を送る
排水フィルターの外し方は機種によって違います。取り外す前に、取扱説明書で手順を確かめてください。
急ぐ日のドラム式洗濯機は標準モードで乾燥時間を約1時間短く
ヒートポンプ式の機種には、時間を優先するモードと電気を優先するモードがあるものがあります。パナソニックの例では、洗濯から乾燥まで標準モードが約98分、省エネ乾燥モードが約165分です。差は1時間以上あります。
いつも省エネ乾燥モードにしている人は、そのぶん表示の時間も長く出ます。朝までに乾かしたい日や、出かける前に終わらせたい日は、標準モードに切り替えると早く終わります。
使う電気は、標準モードが約800Wh、省エネ乾燥モードが約620Whです。時間に余裕がある夜は省エネ、急ぐ日は標準と使い分けると、電気の使いすぎも防げます。
予約タイマーを使うときも、乾燥時間を見込んでおくと安心です。朝7時に乾燥まで終わらせたいなら、3時間ほど前に動き始めるように設定しておきましょう。
乾燥後もずぶ濡れならドラム式洗濯機の修理を考える
乾燥が終わっても洗濯物がずぶ濡れのままなら、故障の可能性が高いです。時間が長いだけの場合と違って、乾燥の仕組みそのものが動いていないことがあります。
次のどれかに当てはまるときは、メーカーのサポートに相談してください。
- 乾燥後も洗濯物がほとんど乾いていない
- エラーコードが出て止まる
- 乾燥中にいつもと違う音がする
- フィルターを掃除しても、毎回4時間以上かかる
掃除をしても改善しないときは、乾燥の通り道の奥にホコリがたまっていることがあります。分解して掃除するクリーニングを業者に頼む方法もあります。
ドラム式洗濯機の乾燥時間は2〜3時間を超えたら見直す
洗濯から乾燥まで2〜3時間で終わっていれば、ドラム式洗濯機としてはふつうの時間です。ヒーター式なら4時間近くかかる機種もあるので、まずは自分の機種の方式と仕様表の時間を確かめましょう。
いつもより1時間以上長いなら、乾燥フィルターの掃除と入れる量の見直しから始めてみてください。それでもずぶ濡れのままなら、早めにメーカーへ相談すると安心です。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。





